特許#2004-102514

接続管理システム

出願人 パナソニック電工株式会社
発明者 藤原憲明 、ローランサファ
出願日 2002年9月6日 (15年6ヶ月経過) 出願番号 2002-261562
公開日 2004年4月2日 (13年11ヶ月経過) 公開番号 2004-102514
状態 未査定
技術分野 マルチプロセッサ 、 計算機・データ通信
主要キーワード 機器組込み 、 動作ロジック 、 デバイスエージェント 、 動作ルール 、 設備系ネットワーク 、 設備ネットワーク 、 離脱動作 、 仲介エージェント

課題

ネットワークに未接続な機器を新規に接続する場合であっても、即時に利用を可能とする接続管理システムを提供する。

解決手段

ゲートウェイ3は、通知されるイベントを認識すると、そのイベントに応じて解読処理する接続管理エージェントと、この接続管理エージェントからの出力を受け、通知先に通知する仲介エージェントとを備えている一方、情報サーバ1は、仲介エージェントからの通知先となるとともに、ロジックを決定するロジック決定エージェントに通知情報を出力する請負エージェントと、請負エージェントからの通知情報を非階層的なオブジェクト情報としてオブジェクトデータベースに保存するとともに、システム全体としての動作ロジックを決定するロジック決定エージェントとを備えている。

概要

背景

近年の情報通信技術の進展により、従来では接続することのなかった機器をインターネットに接続するための技術が開発されている。このような技術として、センサや家電製品などの機器に通信用モジュールを組み込み、インターネットに接続可能にするEMIT(TM)(Embedded Micro Internetworking Technology)の技術がある。

概要

ネットワークに未接続な機器を新規に接続する場合であっても、即時に利用を可能とする接続管理システムを提供する。ゲートウェイ3は、通知されるイベントを認識すると、そのイベントに応じて解読処理する接続管理エージェントと、この接続管理エージェントからの出力を受け、通知先に通知する仲介エージェントとを備えている一方、情報サーバ1は、仲介エージェントからの通知先となるとともに、ロジックを決定するロジック決定エージェントに通知情報を出力する請負エージェントと、請負エージェントからの通知情報を非階層的なオブジェクト情報としてオブジェクトデータベースに保存するとともに、システム全体としての動作ロジックを決定するロジック決定エージェントとを備えている。

目的

ところが、Jiniは、接続される機器にJavaVM(バーチャルマシン)を搭載することを前提にしており、JavaVMを備えない機器の接続に対しては、サービスの提供などに関する接続管理機能を提供することができないという問題がある。また、JavaVM上で起動する機器の接続に関するプログラムは、サービスが登録されているLookupサーバのアドレスに関する情報を保持している必要があった。


請求項

請求項1

システムに接続されるデバイスやデバイスに関連したサービスに関する情報を格納するオブジェクトデータベースを備え、それら情報の検索、及び登録や削除などの管理を行う情報サーバと、各種プロトコルに基づき通信を行う通信ネットワークをこのシステムに接続するためのゲートウェイとを、ネットワークを介して接続し構成される接続管理システムであって、前記ゲートウェイは、通信ネットワークを介して通知されるイベントを認識すると、そのイベントを解読し結果を出力する接続管理エージェントと、この接続管理エージェントからの出力を受け、前記情報サーバに通知する仲介エージェントとを備え、前記情報サーバは、ロジックを決定するロジック決定エージェントに通知情報を出力する請負エージェントと、請負エージェントからの通知情報をオブジェクト情報として前記オブジェクトデータベースに保存するとともに、システム全体としての動作ロジックを決定するロジック決定エージェントと、を備えることを特徴とする接続管理システム。

請求項2

前記接続管理エージェントが受信するイベントは、デバイスからのイベントである請求項1に記載の接続管理システム。

請求項3

前記接続管理エージェントが受信するイベントは、ゲートウェイからのイベントである請求項1に記載の接続管理システム。

請求項4

前記接続管理エージェントは、機能分散された複数の接続管理エージェントから構成されるものであり、その接続管理エージェントが受信するイベントは、他の接続管理エージェントからのイベントである請求項1に記載の接続管理システム。

請求項5

前記ゲートウェイは、異なるプロトコルに基づき通信される通信ネットワークに接続可能とするためのゲートウェイ側インターフェースを備え、前記接続管理エージェントは、このゲートウェイ側インターフェースを介して通知を受けるようにした請求項1乃至4に記載の接続管理システム。

請求項6

前記デバイスに、前記ゲートウェイと通信を行うためのデバイス側インターフェースを設け、このデバイス側インターフェースを介してイベントを通知する請求項5に記載の接続管理システム。

請求項7

前記デバイスが通知するイベントは、新規接続通知イベントである請求項6に記載の接続管理システム。

請求項8

前記デバイスが通知するイベントは、プロパティ情報通知イベントである請求項6に記載の接続管理システム。

請求項9

前記ロジック決定エージェントは、決定された動作ロジックに基づき、制御動作データを前記オブジェクトデータベースに登録するとともに、ゲートウェイに通知する請求項1に記載の接続管理システム。

請求項10

前記オブジェクトデータベースは、少なくともオブジェクトID、属性、及び属性値を用いて管理する請求項1に記載の接続管理システム。

請求項11

前記ネットワークに、情報を提供するためのWEBサーバと、WEBサーバが提供する情報を表示するためのクライアントを設け、前記情報サーバで作成されるデータをクライアントにおいて表示するようにした請求項1に記載の接続管理システム。

請求項12

前記請負エージェントは、前記クライアントからの要求を受け、通知内容をロジック決定エージェントに出力するとともに、ロジック決定エージェントが作成する出力結果を返信するようにした請求項11に記載の接続管理システム。


詳細

技術分野

0001

本発明は、各種通信プロトコルに基づき通信を行う複数のネットワークにおいて、これらネットワークを統合するフレームワークを備え、ネットワークに新規に接続されるデバイスを発見し利用することを可能にする接続管理システムに関する。

0002

近年の情報通信技術の進展により、従来では接続することのなかった機器をインターネットに接続するための技術が開発されている。このような技術として、センサや家電製品などの機器に通信用モジュールを組み込み、インターネットに接続可能にするEMIT(TM)(Embedded Micro Internetworking Technology)の技術がある。

0003

EMITは、emWare社が開発した機器組込み型のインターネット接続用ミドルウェアであり、プログラムサイズが小さく高速なプロセッサを必要としないため、コスト的に実現が困難と考えられていた機器にも、インターネット接続機能を組み込むことが可能となる。このような技術により、例えば、ビル内に設置される電力計に通信モジュールを組み込むことにより、取得される電力データを、インターネットを介した管理センターなどで一括管理するなどのことが可能となる。

0004

また、未接続の機器が通信ネットワークに新たに接続された場合、自動認識するとともに必要となる設定を行い、ネットワーク内での利用を可能にする、接続管理技術が注目されている。このような技術の身近な例では、PCに周辺機器を接続する場合、周辺機器を所定の場所に接続するとOSにより自動的に認識されI/Oポートなどの設定が行われるUSB(Universal Serial Bus)などの機器の接続の例がある。このような場合、ユーザはドライバの設定などの面倒な作業を必要とせず、利便性に優れるものとなっている。

0005

なお、関連する先行技術文献として、たとえば特許文献1に掲げる文献がある。

0006

そして、機器などのデバイスのみに関するようなものではなく、デバイスやサーバ、データベースなどを連携させたサービスの接続管理を実現する技術としてJini(TM)が挙げられる。Jiniは、SUN Microystems社が提唱するJava(TM)をベースとした分散オブジェクト技術であり、ハードウェアやソフトウェアの実装に関係なく、ネットワーク上でのサービス実現や、そのサービスを利用するプログラム間の自発的対話のためのインフラを提供する。Jiniでは、サービスを検索・登録するためのLookupサーバを備え、サービスの提供者は、Lookupサーバにサービスを予め登録しておく。サービスの提供を受けるクライアントは、Lookupサーバにサービスの検索を依頼することにより、該当するサービスが登録されている場合、Javaのオブジェクトとして抽象化されたサービスを実行するようになっている。これにより、クライアントは目的とするサービスを見つけることが可能となる。

背景技術

0007

【特許文献1】 特開平2001−92552号公報

0008

ところが、Jiniは、接続される機器にJavaVM(バーチャルマシン)を搭載することを前提にしており、JavaVMを備えない機器の接続に対しては、サービスの提供などに関する接続管理機能を提供することができないという問題がある。また、JavaVM上で起動する機器の接続に関するプログラムは、サービスが登録されているLookupサーバのアドレスに関する情報を保持している必要があった。

0009

一方で、EMITは、JavaVMを必要とせずに、機器の情報をポーリングすることにより状態を取得する機能は備えるが、接続されるデバイスの属性値に関する接続管理機能までは提供していなかった。

発明が解決しようとする課題

0010

本発明は、かかる事由に鑑みてなしたもので、その目的とするところは、ネットワークに未接続な機器を新規に接続する場合であっても、即時に利用を可能とする接続管理システムの提供にある。

0011

請求項1に係る発明の接続管理システムは、システムに接続されるデバイスやデバイスに関連したサービスに関する情報を格納するオブジェクトデータベースを備え、それら情報の検索、及び登録や削除などの管理を行う情報サーバと、各種プロトコルに基づき通信を行う通信ネットワークをこのシステムに接続するためのゲートウェイとを、ネットワークを介して接続し構成される接続管理システムであって、次の特徴を有する。

0012

すなわち、ゲートウェイは、通信ネットワークを介して通知されるイベントを認識すると、そのイベントを解読し結果を出力する接続管理エージェントと、この接続管理エージェントからの出力を受け、前記情報サーバに通知する仲介エージェントとを備える一方、情報サーバは、ロジックを決定するロジック決定エージェントに通知情報を出力する請負エージェントと、請負エージェントからの通知情報をオブジェクト情報として前記オブジェクトデータベースに保存するとともに、システム全体としての動作ロジックを決定するロジック決定エージェントとを備える。

0013

請求項2に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、接続管理エージェントが受信するイベントは、デバイスからのイベントとしている。

0014

請求項3に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、接続管理エージェントが受信するイベントは、ゲートウェイからのイベントとしている。

0015

請求項4に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、接続管理エージェントは、機能分散された複数の接続管理エージェントから構成されるものであり、その接続管理エージェントが受信するイベントは、他の接続管理エージェントからのイベントとしている。

0016

請求項5に係る発明の接続管理システムは、請求項1乃至4の構成において、ゲートウェイは、異なるプロトコルに基づき通信される通信ネットワークに接続可能とするためのゲートウェイ側インターフェースを備え、接続管理エージェントは、このゲートウェイ側インターフェースを介して通知を受けるようにしている。

0017

請求項6に係る発明の接続管理システムは、請求項5の構成において、デバイスに、前記ゲートウェイと通信を行うためのデバイス側インターフェースを設け、このデバイス側インターフェースを介してイベントを通知するようにしている。

0018

請求項7に係る発明の接続管理システムは、請求項6の構成において、デバイスが通知するイベントは、新規接続通知イベントとしている。

0019

請求項8に係る発明の接続管理システムは、請求項6の構成において、デバイスが通知するイベントは、プロパティ情報通知イベントとしている。

0020

請求項9に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、ロジック決定エージェントは、制御動作データをオブジェクトデータベースに登録するとともに、ゲートウェイに通知するようにしている。

0021

請求項10に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、オブジェクトデータベースは、少なくともオブジェクトID、属性、及び属性値を用いて管理するようにしている。

0022

請求項11に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、ネットワークに、情報を提供するためのWEBサーバと、WEBサーバが提供する情報を表示するためのクライアントを設け、前記情報サーバで作成されるデータをクライアントが表示するようにしている。

課題を解決するための手段

0023

請求項12に係る発明の接続管理システムは、請求項11の構成において、請負エージェントは、前記クライアントからの要求を受け、通知内容をロジック決定エージェントに出力するとともに、ロジック決定エージェントが作成する出力結果を返信するようにしている。

0024

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。

0025

図1は、接続管理システムの全体構成図を示している。このシステムは、インターネットなどのネットワークNTを介して、情報の検索、及び登録や削除などの管理を行う情報サーバ1と、その情報サーバ1に連動し本システムにかかる情報を提供するWEBサーバ2と、サービスの提供を受けシステムにかかる情報を表示するクライアント4と、各種プロトコルに基づき通信を行う設備ネットワークLNW1、LNW2、・・・をこのシステムに接続するためのゲートウェイ3とを接続している。また、設備ネットワークLNW1、LNW2、・・・には、その設備ネットワークの通信プロトコルに対応したデバイス5、・・・が接続される。なお、ゲートウェイ3には他のゲートウェイ(不図示)を接続してもよい。

図1 図1

0026

情報サーバ1は、本システムに接続される機器や、機器に関連したサービスの情報を、検索、登録、削除するためのデータベースサーバ機能を備えるサーバである。ここでは、例えば、インターネットに接続されるISP(インターネットサービスプロバイダ)などに設置されるものであり、デバイス5やサービスに関する情報を格納したオブジェクトデータベース15のデータ管理を行う。

0027

図2は、情報サーバ1におけるハードウェアとソフトウェアにかかる階層図を示している。情報サーバ1は、PC等に実装されるものであり、通信ネットワークI/Fなどの通信用トランシーバやメモリ、ハードディスク等を含むハードウェア80上に、それらハードウェアを操作するためのドライバ81、それらを統括して管理するとともに上位のソフトウェアに共通な環境を提供するOS82、そして、さらにその上に各種プログラムが動作するためのエージェントシステム10を備える。また、情報サーバ1は、外部のネットワークと通信を行うための通信系プログラム73や、データベースを操作するためのDB系プログラム74を備える。

図2 図2

0028

また、デバイス5、ゲートウェイ3には、イベント通知とその受信を行うためのデバイス側インターフェース、ゲートウェイ側インターフェース(いずれも不図示)を備えている。

0029

図3は、情報サーバエージェントシステム10に含まれる機能(エージェント)を示している。情報サーバエージェントシステム10は、後述するWEBサーバ2からの命令等を実行するためのサーブレットまたはCGIなどから構成されるものであり、請負エージェント11、ロジック決定エージェント12、データベース管理エージェント13を備える。これらエージェントは、ソフトウェアプログラムにより実現される。

図3 図3

0030

請負エージェント11は、WEBサーバ2及びゲートウェイ3からの要求を取り次ぎ、ロジックを決定するロジック決定エージェント12に渡すためのエージェントであり、通信系プログラム73と連携し、WEBサーバ2及びゲートウェイ3から送信されるメッセージを監視する。ここで、請負エージェント11は、メッセージを受信すると、そのメッセージの内容をロジック決定エージェント12にイベント通知するようになっている。また、ロジック決定エージェント12からのメッセージ送信要求イベントにより、ネットワークNTにメッセージを送信するようになっている。

0031

ロジック決定エージェント12は、請負エージェント11からのメッセージの内容を受けて、これに基づきシステム全体としての動作ロジックを決定するためのソフトウェアである。このロジック決定エージェントは、DB系プログラム74と連携し、オブジェクトデータベース15に格納された動作ロジックを取得する。そして、その動作ロジックに基づきシステム全体の動作を決定し、決定した動作に応じて請負エージェントを介して命令を送信するようになっている。

0032

ここで、システム全体の動作とは、例えば、この接続管理システムに新規デバイス接続されたことを示すメッセージを受信した場合であれば、その情報をオブジェクトデータベース15に登録するとともに、データベースにその情報を通知する通知先が格納されている場合、その通知先に通知するための処理を行う。通知先が格納されていなかった場合、例えばシステム内のゲートウェイに対して問合せメッセージを送信する。また、例えばデバイス5におけるプロパティ(属性)情報の変更を示すメッセージを受信した場合、オブジェクトデータベース15に格納された、該当するプロパティ情報を更新するための処理を行う。この際、プロパティ情報の更新を知らせる通知先がデータベースに格納されている場合、その通知先に通知するための処理を行うようになっている。また、後述するWEBサーバ2を介したクライアント4からの情報取得にかかる要求があった場合、その該当する情報をWEBサーバ2に返送する。

0033

データベース管理エージェント13は、オブジェクトデータベース15に格納されるデータの検索、登録、削除などを行うためのソフトウェアである。このデータベース管理エージェント13は、ロジック決定エージェントからの要求により、データベースドライバ及びデータベースインターフェースを含むデータベース系プログラム74と連携し、該当するデータの検索、登録、削除などを行う。

0034

WEBサーバ2は、HTTPサーバ機能を備えるソフトウェア及び、JSP(Java Server Pages)などで構成されるものであり、インターネットなどのネットワークNTに接続される。このWEBサーバ2は、JSP等により構成されるため、クライアント4からの要求に応じて、動的にHTMLファイルを生成しクライアント4に返信するようになっている。なお、サーバ側における処理が負担にならない小規模なシステムの場合、WEBサーバ2と情報サーバ1は、同一のPC内に実装するよう構成してもよい。この場合、両者の間にネットワークが介在することによるデメリットを回避できる。

0035

ゲートウェイ3は、プロトコルの異なる2つ以上の通信ネットワークを接続し通信を行うための装置であり、インターネットなどのネットワークNTに接続される。ここで接続される通信ネットワークは、例えば、EMIT(Embeded Micro Internet Technorogy)を利用するものやLON(Local Operation Network)などの各種設備系ネットワークなどであり、また、TCP/IPベースのネットワークNTと接続するための通信ネットワークI/Fを備える。

0036

図4は、ゲートウェイ3におけるエージェントシステム30の説明図である。このエージェントシステム30は、接続される設備系ネットワークA、B、・・・ごとに設備系ネットワークエージェント31、31、・・・を備える。また、機能ごとに分割されたエージェントとして、新規デバイスの接続に関する通知やプロパティ情報の更新にかかる通知を行う接続管理エージェント32や、情報サーバ1と通信を行うための仲介エージェント33などのエージェントを備える。

図4 図4

0037

例えば、設備系ネットワークAエージェント31は、設備系ネットワークAからのデータを解析し、エージェントシステムに共通のメッセージに変換する。そして、変換されたメッセージは、接続管理エージェント32に渡される。ここで、接続管理エージェント32は、例えば変換されたメッセージが新規デバイス接続に関するイベントを示すデータであった場合、該ゲートウェイ3において新規デバイスが接続されたことを登録するとともに、その登録結果を通知する通知先を指定し仲介エージェント33に出力する。仲介エージェント33は、その結果を指定されたネットワークNTに対して送信する。また、変換されたメッセージが接続管理エージェント32において処理できない内容であった場合、処理を依頼する通知先を指定した上で、データを再びカプセル化して仲介エージェント33に出力する。

0038

また、接続管理エージェント32は、新規ゲートウェイ(不図示)の接続に関する処理をすることも可能になっている。この場合、仲介エージェント33は、通信ネットワークからのデータを解析し、エージェントシステム共通のメッセージに変換する。変換されたメッセージは、接続管理エージェント32に渡される。ここで、接続管理エージェント32は、例えばメッセージが、新規ゲートウェイ接続に関するイベントを示すデータであった場合、新規ゲートウェイが接続されたことを登録するとともに、その登録結果を通知する通知先を指定し仲介エージェント33に出力する。出力を受けた仲介エージェント33は、指定された通知先に通知する。なお、ここでは情報サーバ1には、新規ゲートウェイの接続に関するメッセージを、通知してきたゲートウェイに対しては、ゲートウェイの接続を許可したことを示すメッセージの通知を通知するようになっている。

0039

このように、プアラグアンドプレイエージェント32は、メッセージの解析、登録、登録結果通知など複数の機能を有しているが、これらの複数機能に対応する複数ソフトウェアによって機能分散されるように構成してもよい。その場合には、イベントは複数機能間で引き継がれる。

0040

クライアント4は、HTMLファイルを表示するためのブラウザ等を含んで構成される通信端末機であり、インターネットなどのネットワークNTに接続される。このクライアント4は、パスワード認証などにより個人認証などを行った上でWEBサーバ2にアクセスするようになっている。そして、WEBサーバ2を示すURLが入力されると、要求したWEBサーバから必要な情報が返信されることにより、要求したHTMLファイルが表示される。

0041

デバイス5は、設備系ネットワークLNWに接続される機器であり、例えば、電力量を測定する電力計測装置やネットワークカメラなどの設備機器などである。このデバイス5は、設備ネットワークLNWに接続されるとともに、ゲートウェイ3との通信機能を備える。また、プログラムが動作するためのエージェントシステム50を備える。

0042

図5は、デバイス5におけるエージェントシステム50の説明図である。このエージェントシステム50は、デバイス管理用エージェント51と、設備用ネットワークエージェント52とを備える。デバイス管理用エージェント51は、デバイス内の情報を管理するためのソフトウェアであり、例えば、この電力計測装置の場合、電源投入時にゲートウェイ3に知らせるためのデータを作成したり、所定間隔で電力量をゲートウェイ3に報告するためのデータを作成したりする。また、設備用ネットワークエージェント52は、作成されたデータをゲートウェイ3にメッセージとして通知するためのソフトウェアであり、デバイス管理用エージェントが指定したゲートウェイ3に作成されたメッセージを送信するようになっている。

図5 図5

0043

オブジェクトデータベース15は、本システムに接続される機器の情報や、機器に関連するサービスの情報を格納するデータベースである。ここで、オブジェクトデータベース15は、例えば、機器に関するテーブルにおいて、デバイス5の種類に応じたオブジェクトIDや属性、属性値を対にして管理する。

0044

また、オブジェクトIDは、デバイスから派生するオブジェクトに関し、新たに階層的にオブジェクトIDを割り振るのではなく、非階層的なオブジェクトIDとして割り振るようにしている。

0045

図6及び図7は、オブジェクトIDの割り振りに関する規則を説明する関連図である。

図6 図6

図7 図7

0046

図6は接続管理システム内のオブジェクトに、各オブジェクトを識別するためのオブジェクトIDの割り当てと、オブジェクトの階層構造を示している。接続管理内に存在する物理的なオブジェクトは、仮想的に位置付けられたROOTを頂点として階層構造で表現することができる。

図6 図6

0047

図7は、図6に例示したオブジェクトに割り振られるオブジェクトIDと、これに対応する属性、属性値とを一覧として示した例図である。

図6 図6

図7 図7

0048

オブジェクトIDは、型定義用に予約されたプリフィックス(接頭辞)と、ナンバー(番号)とから構成される。プリフィックスには、ゲートウェイを意味するGW、モジュールを意味するMOD、データポイントを意味するDPなどのオブジェクトを意味する文字列が予約されている。

0049

属性はオブジェクトに含まれる項目の項目名を意味しており、属性値はその値を意味している。

0050

次に、本接続管理システムの設備ネットワークLNWに新規デバイスが接続された場合のシーケンスについて、図8に基づき説明する。なお、各エージェントについては、図3〜図5を参照する。 1)デバイス5が、設備系ネットワークLNWに新規接続されると、設備用ネットワークエージェントを介して、ゲートウェイ3に<ALIVE>メッセージを通知する。 2)ゲートウェイ3の設備ネットワークAエージェント31は、<ALIVE>メッセージを受信すると、接続管理エージェント32にイベント通知する。接続管理エージェント32は、<ALIVE>メッセージであることを確認すると、再び設備ネットワークエージェント31を介して、デバイス5に身元照会のための<Reference>メッセージを送信する。 3)問い合わせを受けたデバイス5は、自己の身元を説明するための<Self−Introduction>メッセージをゲートウェイ3に返信する。 4)設備ネットワークエージェント31は、<Self−Introduction>メッセージを受信すると、接続管理エージェント32に新規デバイス接続を通知する<Found>イベントを通知する。 5)接続管理エージェント32は、<Found>イベントを受信すると、通知先となる新規デバイス接続を情報サーバに通知するために、仲介エージェント33に<PnPReq>イベントを通知する。 6)仲介エージェント33は、情報サーバ1に対して<NewDevIn>メッセージを送信する。 7)情報サーバ1の請負エージェント11は、<NewDevIn>メッセージを受信すると、その通知内容<NewDevInEvt>をロジック決定エージェント12にイベント通知する。 8)ロジック決定エージェント12は、データベース管理エージェント13に対して、<NewDevInEvt>を受信した際のシステム全体としての動作ルールを取得するために、オブジェクトデータベース15に要求を出すとともに、応答を受ける。 9)ここではその応答がクライアント4に情報を通知するルールであった場合、ロジック決定エージェント12は、一定周期で送信されるHTTPのGET REQUESTに返信する形で<NewDevAppear>メッセージをクライアント4に送信する。 10)<NewDevAppear>メッセージを受信したクライアント4は、メッセージを受信したことを知らせる表示(図9B)を行う。 11)ブラウザ画面からメッセージを選択すると、新規接続デバイスに関するさらに詳細な情報を取得するための<ShowDevice>メッセージがWEBサーバ2に対して送信される(図9C)。 12)メッセージを受信したWEBサーバ2は、サーブレットプログラムにより、要求された詳細な情報を取得するための<GetDevInfo>メッセージを情報サーバ1に送信する。 13)メッセージを受信した請負エージェント11は、その内容をロジック決定エージェント12にイベント通知する。 14)ロジック決定エージェント12は、データベース管理エージェント13に対して、<GetDevInfo>に該当するデバイスの詳細情報を取得するために、オブジェクトデータベース15に要求を出すとともに、その応答を受ける。 15)ロジック決定エージェントは、要求のあったWEBサーバ2に対して、要求のあったデバイスに関する情報を含む<ResDevInfo>メッセージを送信する。 16)WEBサーバ2は、<ResDevInfo>メッセージに含まれる情報から、HTMLファイルを作成し、要求のあったクライアント4にHTTP RESPONSEとして返送する。これによりクライアント4において、情報が表示できるようになる(図9D)。

図3 図3

図4 図4

図5 図5

図8 図8

図9 図9B、C、D

0051

次に、本接続管理システムの設備系ネットワークLNWにおけるデバイスの属性値がある条件に適合した場合のシステム全体のシーケンスについて、図9に基づき説明する。

図9 図9

0052

例えば、設備系ネットワークLNWには、電力計測装置5と空調装置5とが接続されている。ここで、空調装置5は、通常時においてはホットスタンバイ状態にある。

0053

まず最初に、情報サーバ1のロジック決定エージェント12は、10分ごとにその電力計測装置5に状態取得要求を送信する。電力計測装置5は、ゲートウェイ2を介して、要求された状態情報を返信する。ロジック決定エージェント12は、返信された状態情報を解析し、その情報に含まれる使用電力量の値を参照する。この使用電力量がある値を下回った場合、ロジック決定エージェント12は、空調装置5の電源をONにする要求を送信する。これを受けて接続管理動作を行うことにより、空調装置5は、システム内で動作可能な状態になる。また、空調装置5が動作可能状態になったことが検知されると、通知先となるクライアント4に通知される。

0054

また、使用電力量が所定値を下回った場合、ロジック決定エージェント12は、空調装置5の電源をOFFにする要求を送信する。これを受けて、システムからの離脱動作を行うことにより、空調装置5は、ホットスタンバイ状態に戻る。そして、この情報がクライアントに通知される。図10には、クライアントでの表示画面の一例を示している。

図10 図10

発明を実施するための最良の形態

0055

このように、単なるデバイスの新規接続だけではなく、プロパティが変更となった場合、すなわちデバイスの接続状態が変わったときにも、クライアント側でリアルタイムに内容を知ることができる。

0056

請求項1に係る発明の接続管理システムによれば、複数のネットワークを介して接続されるデバイスに関する接続管理、すなわちネットワークを越えた接続管理機能を、ポーリングすることなく容易に実現することができる。

0057

請求項2に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、接続管理エージェントが受信するイベントは、デバイスからのイベントとしているため、デバイスやゲートウェイの新規接続などのイベントをリアルタイムにクライアントに通知することができる。

0058

請求項3に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、接続管理エージェントが受信するイベントは、ゲートウェイからのイベントとしているため、複数のプロトコルでゲートウェイが階層的に接続されている場合にも対応することができる。

0059

請求項4に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、各デバイス等からのメッセージが集中する接続管理エージェントが機能分散されているので、接続管理エージェントの処理負荷を分散することができる。

0060

請求項5に係る発明の接続管理システムは、請求項1乃至4の構成において、ゲートウェイは、異なるプロトコルに基づき通信される通信ネットワークに接続可能とするためのゲートウェイ側インターフェースを備え、接続管理エージェントは、このゲートウェイ側インターフェースを介して通知を受けるようにしているため、容易にイベント通知することができる。

0061

請求項6に係る発明の接続管理システムは、請求項5の構成において、デバイスにゲートウェイと通信を行うためのデバイス側インターフェースを設けてイベントを通知するようにしているため、デバイスの詳細な情報を通知することが可能となり、利便性に優れる。

0062

請求項7に係る発明の接続管理システムは、請求項6の構成において、デバイスが通知するイベントは、新規接続通知イベントとしているため、ネットワークに未接続な新たなデバイスを接続したときでも、即時に利用が可能となる。

0063

請求項8に係る発明の接続管理システムは、請求項6の構成において、デバイスが通知するイベントは、プロパティ情報通知イベントとしているため、デバイスのプロパティ(属性)変更についても対応することができる。

0064

請求項9に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、ロジック決定エージェントは、必要なデータを作成しゲートウェイに通知するようにしているため、適切な通知先に必要な情報を通知することができる。

0065

請求項10に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、オブジェクトデータベースは、オブジェクトID、属性、及び属性値を用いて管理しているため、デバイスのプロパティ変更に容易に対応することができる。

発明の効果

0066

請求項11に係る発明の接続管理システムは、請求項1の構成において、ネットワークに、情報を提供するためのWEBサーバと、WEBサーバが提供する情報を表示するためのクライアントを設け、情報サーバで作成されるデータを表示するようにしているため、クライアント側ではデバイスの新規接続、プロパティ変更などを視認することができる。

図面の簡単な説明

0067

請求項12に係る発明の接続管理システムは、請求項11の構成において、請負エージェントは、クライアントからの要求に基づき、ロジック決定エージェントが作成する出力結果を返信するようにしているため、クライアントの問合せに対して迅速に応答することができる。

符号の説明