特許#2007-200305

識別情報自動生成装置、情報記憶システム及び情報記憶システムの情報取得方法

出願人 松下電工株式会社
発明者 サファローラン
出願日 2006年12月27日 (11年2ヶ月経過) 出願番号 2006-351902
公開日 2007年8月9日 (10年7ヶ月経過) 公開番号 2007-200305
状態 特許登録済
技術分野 入出力制御 、 制御系の試験・監視 、 小規模ネットワークループ,バス以外 、 計算機・データ通信
主要キーワード フィールドバスインターフェース 、 付加作業 、 壁面スイッチ 、 設定コスト 、 応答デバイス 、 分散制御ネットワーク 、 パラメータ種類 、 多重記憶

課題

デバイスコントローラの役割等に関連した識別情報を自動的に生成する。

解決手段

複数のデバイスx,yがフィールドバスFBx,FByに接続されてなり、当該デバイスx,yと通信を行うデバイスコントローラD内のID生成部10は、フィールドバスFBx,FByの種類を識別するためにソフトウェアスタックスキャンをし、識別されたサブネットワークの種類に準拠した方式で通信を行ってデバイスの特徴を識別すると、フィールドバスFBx,FByの特徴とデバイスx,yの特徴とからなるトポロジ情報を自己の識別情報とする。

概要

背景

従来より、汎用バスに複数のデバイスからなるサブネットワークがデバイスコントローラが接続され、デバイスコントローラに設定を行って、サブネットワークの制御等を可能にする必要がある。例えば、サーバに設定ファイルをバックアップしておいて、当該設定ファイルをインストールして機器を動作させる技術としては、下記の特許文献1等が挙げられる。

例えば、10乃至100個という多数のデバイスを監視・制御する複雑なサブネットワークにデバイスコントローラを接続させたネットワークにおいては、設定情報が複雑且つ膨大となることに対処するために、デバイスコントローラの設定情報をファイルとして管理している。

多数のデバイスを備えたシステムを構築する場合、作業者は、設定情報を格納したファイルとデバイスコントローラとを設置場所まで持参して、手作業によって設定情報を格納したファイルをデバイスコントローラにインストールしていた。この作業は、それぞれのデバイスコントローラにIDを与え、次に、当該IDに対応する設定情報をファイルから探してインストールするといった手順であった。

このデバイスコントローラにIDを与える手法としては、デバイスコントローラに貼り付けられたステッカーに記載のシリアルナンバーを入力する手法や、例えばイーサネット(登録商標)チップに格納されているMAC(Media Access Control)アドレスのようにデバイスコントローラの構成部品に付加されているハードウェア識別子をデバイスコントローラの識別子に使用する手法がある。 特開2004−102450号公報

概要

デバイスコントローラの役割等に関連した識別情報を自動的に生成する。 複数のデバイスx,yがフィールドバスFBx,FByに接続されてなり、当該デバイスx,yと通信を行うデバイスコントローラD内のID生成部10は、フィールドバスFBx,FByの種類を識別するためにソフトウェアスタックスキャンをし、識別されたサブネットワークの種類に準拠した方式で通信を行ってデバイスの特徴を識別すると、フィールドバスFBx,FByの特徴とデバイスx,yの特徴とからなるトポロジ情報を自己の識別情報とする。

目的

そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、デバイスコントローラの役割等に関連した識別情報を与えることができる識別情報自動生成装置、情報記憶システム及び情報記憶システムの情報取得方法を提供することを目的とする。


請求項

請求項1

複数のデバイスがフィールドバスに接続されてなるサブネットワークが接続され、当該デバイスと通信を行うデバイスコントローラの識別情報自動生成装置であって、前記サブネットワークの特徴を識別するサブネットワーク識別手段と、前記サブネットワークに含まれるデバイスの特徴を識別するデバイス識別手段と、前記サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークの特徴と前記デバイス識別手段で識別されたデバイスの特徴との少なくとも一方からなるトポロジ情報を、自己の識別情報とする識別情報生成手段とを備えることを特徴とする識別情報自動生成装置。

請求項2

前記サブネットワーク識別手段は、前記デバイスコントローラに格納されているソフトウェアスタック又はハードウェアスタックを検索して、当該デバイスコントローラに接続されているサブネットワークの特徴としてサブネットワークの種類又は個数の少なくとも一方を識別し、前記識別情報生成手段は、前記サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークの種類又は個数の少なくとも一方を含むトポロジ情報を自己の識別情報とすることを特徴とする請求項1に記載の識別情報自動生成装置。

請求項3

前記デバイス識別手段は、前記サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークに含まれるデバイスの特徴としてデバイスの種類又は個数の少なくとも一方を識別し、前記識別情報生成手段は、前記デバイス識別手段で識別されたデバイスの種類又は個数の少なくとも一方を含むトポロジ情報を自己の識別情報とすることを特徴とする請求項1に記載の識別情報自動生成装置。

請求項4

前記デバイスコントローラは、前記デバイスコントローラがデバイスと通信するための構成記述情報を記憶したデータサーバと接続され、前記識別情報生成手段で生成された識別情報を送信する送信手段を更に備え、前記データサーバは、前記識別情報生成手段で生成されて前記送信手段から送信された識別情報を受信した場合に、受信した識別情報に対応した構成記述情報を返信することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の識別情報自動生成装置。

請求項5

各デバイスコントローラは、他のデバイスコントローラがデバイスと通信するための構成記述情報を記憶する記憶手段と、他のデバイスコントローラから送信された識別情報を受信した場合に、当該識別情報に対応した構成記述情報を返信する情報送信手段とを更に備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の識別情報自動生成装置。

請求項6

前記識別情報生成手段は、自己の識別情報を他のデバイスコントローラ又はデータサーバに送信して、自己の識別情報が他の識別情報と同一である応答を受けた場合に、当該送信した自己の識別情報とは異なり、新たなトポロジ情報から作成した自己の識別情報を生成することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の識別情報自動生成装置。

請求項7

複数のデバイスから構成されたサブネットワークが接続され、当該各デバイスで発生したイベントを外部に通知する処理と、外部からのリクエストを各デバイスに通知して、当該デバイスを動作させる処理との少なくとも一方を行うデバイスコントローラを複数備え、それぞれのデバイスコントローラは、自己に接続されたサブネットワークのデバイスと通信するため構成記述情報を記憶する構成記述情報記憶手段と、前記構成記述情報を参照して、前記サブネットワークのデバイスと通信を行うデバイス制御手段と、他のデバイスコントローラと通信回線を介して接続されて、当該他のデバイスコントローラと通信を行う通信手段と、他のデバイスコントローラから送信されて前記通信手段で受信した構成記述情報を記憶し、当該他のデバイスコントローラの構成記述情報のバックアップメモリとして機能するバックアップ用記憶手段と、前記構成記述情報記憶手段に記憶された自己の構成記述情報を他のデバイスコントローラのバックアップ用記憶手段に記憶させると共に、他のデバイスコントローラの構成記述情報を自己のバックアップ用記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記サブネットワークの特徴を識別するサブネットワーク識別手段と、前記サブネットワークに含まれるデバイスの特徴を識別するデバイス識別手段と、前記サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークの特徴と前記デバイス識別手段で識別されたデバイスの特徴との少なくとも一方からなるトポロジ情報を、自己の識別情報とする識別情報生成手段とを備え、前記記憶制御手段は、前記識別情報生成手段で生成された識別情報を、前記通信手段によって他のデバイスコントローラに送信させて自己の識別情報を通知し、他のデバイスコントローラのバックアップ用記憶手段に記憶された自己の構成記述情報を取得して、前記構成記述情報記憶手段に記憶させることを特徴とする情報記憶システム。

請求項8

前記デバイスコントローラは、新規に通信回線に接続された場合に、前記サブネットワーク識別手段によって前記サブネットワークの特徴を識別し、前記デバイス識別手段によって前記サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークの特徴に準拠した方式で通信を行い、当該サブネットワークに含まれるデバイスの特徴を識別し、前記識別情報生成手段によって前記サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークの特徴と前記デバイス識別手段で識別されたデバイスの特徴とからなるトポロジ情報を、自己の識別情報として、前記記憶制御手段によって、他のデバイスコントローラから送信された自己の構成記述情報を取得して、前記構成記述情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項7に記載の情報記憶システム。

請求項9

複数のデバイスから構成されたサブネットワークが接続され、当該各デバイスで発生したイベントを外部に通知する処理と、外部からのリクエストを各デバイスに通知して、当該デバイスを動作させる処理との少なくとも一方を行うデバイスコントローラを複数備え、デバイスを動作させるための構成記述情報を多重記憶させた情報記憶システムの情報取得方法であって、それぞれのデバイスコントローラは、自己に接続されたサブネットワークの特徴を識別するステップと、前記サブネットワークに含まれるデバイスの特徴を識別するステップと、前記識別されたサブネットワークの特徴と前記識別されたデバイスの特徴との少なくとも一方からなるトポロジ情報を、自己の識別情報として生成するステップと、前記識別情報を、通信回線を介して他のデバイスコントローラに配信するステップと、他のデバイスコントローラに記憶された自己が動作してデバイスを動作させるための構成記述情報を取得して、記憶するステップとを行うことを特徴とする情報記憶システムの情報取得方法。

請求項10

前記サブネットワークの特徴を識別するステップは、新規に通信回線に接続された場合に開始することを特徴とする請求項9に記載の情報記憶システムの情報取得方法。


詳細

技術分野

0001

本発明は、所定の設定情報に従ってデバイスを制御・監視するデバイスコントローラ間において当該設定情報を多重記憶させるシステムにおける識別情報自動生成装置、情報記憶システム及び情報記憶システムの情報取得方法に関する。

背景技術

0002

従来より、汎用バスに複数のデバイスからなるサブネットワークがデバイスコントローラが接続され、デバイスコントローラに設定を行って、サブネットワークの制御等を可能にする必要がある。例えば、サーバに設定ファイルをバックアップしておいて、当該設定ファイルをインストールして機器を動作させる技術としては、下記の特許文献1等が挙げられる。

0003

例えば、10乃至100個という多数のデバイスを監視・制御する複雑なサブネットワークにデバイスコントローラを接続させたネットワークにおいては、設定情報が複雑且つ膨大となることに対処するために、デバイスコントローラの設定情報をファイルとして管理している。

0004

多数のデバイスを備えたシステムを構築する場合、作業者は、設定情報を格納したファイルとデバイスコントローラとを設置場所まで持参して、手作業によって設定情報を格納したファイルをデバイスコントローラにインストールしていた。この作業は、それぞれのデバイスコントローラにIDを与え、次に、当該IDに対応する設定情報をファイルから探してインストールするといった手順であった。

0005

このデバイスコントローラにIDを与える手法としては、デバイスコントローラに貼り付けられたステッカーに記載のシリアルナンバーを入力する手法や、例えばイーサネット(登録商標)チップに格納されているMAC(Media Access Control)アドレスのようにデバイスコントローラの構成部品に付加されているハードウェア識別子をデバイスコントローラの識別子に使用する手法がある。 特開2004−102450号公報

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上述したようにデバイスコントローラにIDを付加する手法は、システム全体におけるデバイスコントローラの役割や目的がどのようなものであっても、当該役割や目的には関連がないIDを付加している。したがって、複数のデバイスコントローラにIDを付加してデバイスコントローラを動作させる設定を行う作業には、作業者にとっては細心の注意が必要であった。

0007

しかも、システムにおけるデバイスコントローラの役割や特徴と物理的な接続関係は異なるものであるので、デバイスコントローラにIDを付加する作業は、煩雑且つ設定ミスが発生しやすいものであった。

0008

したがって、上述のデバイスコントローラに貼り付けられたステッカーに記載のIDをデバイスコントローラのIDとする手法は、他のデバイスコントローラとは全く関係が無いものであり、各デバイスコントローラにIDを付加して動作設定をすることが困難な作業となっていた。また、デバイスコントローラの構成部品のIDを使用する場合には、ID設定後において目視などで確認することができず、適切に作業が完了したかの信頼性が低かった。

0009

そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、デバイスコントローラの役割等に関連した識別情報を与えることができる識別情報自動生成装置、情報記憶システム及び情報記憶システムの情報取得方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

本発明は、複数のデバイスがフィールドバスに接続されてなるサブネットワークが接続され、当該デバイスと通信を行うデバイスコントローラの識別情報自動生成装置であって、サブネットワークの特徴を識別するサブネットワーク識別手段と、サブネットワークに含まれるデバイスの特徴を識別するデバイス識別手段と、サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークの特徴とデバイス識別手段で識別されたデバイスの特徴との少なくとも一方からなるトポロジ情報を、自己の識別情報とする識別情報生成手段とを備える。

0011

本発明に係る情報記憶システムは、複数のデバイスから構成されたサブネットワークが接続され、当該各デバイスで発生したイベントを外部に通知する処理と、外部からのリクエストを各デバイスに通知して、当該デバイスを動作させる処理との少なくとも一方を行うデバイスコントローラを複数備え、それぞれのデバイスコントローラは、自己に接続されたサブネットワークのデバイスと通信するため構成記述情報を記憶する構成記述情報記憶手段と、構成記述情報を参照して、サブネットワークのデバイスと通信を行うデバイス制御手段と、他のデバイスコントローラと通信回線を介して接続されて、当該他のデバイスコントローラと通信を行う通信手段と、他のデバイスコントローラから送信されて通信手段で受信した構成記述情報を記憶し、当該他のデバイスコントローラの構成記述情報のバックアップメモリとして機能するバックアップ用記憶手段と、構成記述情報記憶手段に記憶された自己の構成記述情報を他のデバイスコントローラのバックアップ用記憶手段に記憶させると共に、他のデバイスコントローラの構成記述情報を自己のバックアップ用記憶手段に記憶させる記憶制御手段とを備える。

0012

この情報記憶システムは、上述の課題を解決するために、サブネットワークの特徴を識別するサブネットワーク識別手段と、サブネットワークに含まれるデバイスの特徴を識別するデバイス識別手段と、サブネットワーク識別手段で識別されたサブネットワークの特徴とデバイス識別手段で識別されたデバイスの特徴との少なくとも一方からなるトポロジ情報を、自己の識別情報とする識別情報生成手段とを備え、記憶制御手段は、識別情報生成手段で生成された識別情報を、通信手段によって他のデバイスコントローラに送信させて自己の識別情報を通知し、他のデバイスコントローラのバックアップ用記憶手段に記憶された自己の構成記述情報を取得して、構成記述情報記憶手段に記憶させる。

0013

本発明に係る情報記憶システムの情報取得方法は、複数のデバイスから構成されたサブネットワークが接続され、当該各デバイスで発生したイベントを外部に通知する処理と、外部からのリクエストを各デバイスに通知して、当該デバイスを動作させる処理との少なくとも一方を行うデバイスコントローラを複数備え、デバイスを動作させるための構成記述情報を多重記憶させた情報記憶システムの情報取得方法であって、それぞれのデバイスコントローラは、自己に接続されたサブネットワークの特徴を識別するステップと、サブネットワークに含まれるデバイスの特徴を識別するステップと、識別されたサブネットワークの特徴と識別されたデバイスの特徴との少なくとも一方からなるトポロジ情報を、自己の識別情報として生成するステップと、識別情報を、通信回線を介して他のデバイスコントローラに配信するステップと、他のデバイスコントローラに記憶された自己が動作してデバイスを動作させるための構成記述情報を取得して、記憶するステップとを行う。

発明の効果

0014

本発明に係る識別情報自動生成装置、情報記憶システム及び情報記憶システムの情報取得方法によれば、デバイスコントローラに接続されたサブネットワークの特徴と、当該サブネットワークを構成するデバイスの特徴とからなるトポロジ情報を自己の識別情報にして、識別情報を自動的に生成できるので、当該識別情報の設定ミスの未然防止、設定時間の短縮、設定コストの削減を実現できる。また、デバイスコントローラの役割等に関連した識別情報を与えることができ、管理者等に分かりやすい識別情報を作成できる。

発明を実施するための最良の形態

0015

以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

0016

本発明は、図1に示すように、複数のデバイス(TU(tarminal unit))が接続されたフィールドバス(FB)と接続されたデバイスコントローラDiにおけるID生成部10に適用される。

図1 図1

0017

このデバイスコントローラDiは、内部に、フィールドバスの特徴及びデバイスの特徴を識別してデバイスコントローラIDを生成するID生成部10を備える。このID生成部10は、フィールドバスの特徴を識別すると、当該識別した情報を、自己の識別子であるデバイスコントローラID(Si)に設定することを特徴とするものである。例えばフィールドバスの種類、個数、フィールドバスに接続されたデバイスの種類、個数に基づいてデバイスコントローラIDを生成する。

0018

例えば、デバイスコントローラDiに識別子が与えられていない状態で新規にフィールドバスに接続された場合に、デバイスコントローラDiは、作業者の手動によってデバイスコントローラIDが与えられなくても、自動的にデバイスコントローラIDを設定して、自動的にフィールドバスのデバイス群を監視・制御するための情報(構成記述情報)を取得することができる。これによって、既存の手作業の設定で必要であった、ID付加作業、構成記述情報の検索作業、構成記述情報のインストール作業等の手間をなくして、設定ミスの未然防止、設定時間の短縮、装置コストの低減等を実現する。

0019

デバイスコントローラDiは、図2に示すように、自己のデバイスコントローラIDを生成する時、先ず、ID生成部10によって、デバイスコントローラDi内部のソフトウェアスタック(階層的な構成)を検索する(手順1、サブネットワーク識別手段)。このとき、ID生成部10は、ソフトウェアスタックのみならず、ハードウェアスタックについても検索することが望ましい。これによって、ID生成部10は、デバイスコントローラDiに接続されているフィールドバスの特徴を羅列したフィールドバスリストを作成して、フィールドバスFBx,FByが接続されていることを認識する。このフィールドバスFBx,FByの情報とは、フィールドバスFBx,FByの特徴であって、例えば、どのようなプロトコルに従ってデバイスを制御・監視するかを示すフィールドバスFBx,FByの種類又は個数を表す情報である。

図2 図2

0020

次に、ID生成部10は、フィールドバスFBx,FByの特徴に準拠した方式によって、それぞれのFBxインターフェース、FByインターフェースを動作させて、フィールドバスFBx,FByに接続されているデバイスを検索する(手順2、デバイス識別手段)。これによって、ID生成部10は、フィールドバスFBxに接続されているデバイスとして、デバイスx2,x3,x1,x2,x2が接続されていることが認識でき、フィールドバスFByに接続されているデバイスとして、デバイスy1,y1,y2,y1が接続されていることが認識できる。このデバイスx,yの情報とは、デバイスx,yの特徴であって、例えば、デバイスの種類(センサ、アクチュエータ、照明)又は個数を示す情報である。

0021

次に、ID生成部10は、手順2で取得したフィールドバスFBx,FByの情報とデバイスx,yの情報とを集約して、{FBx,FBy,x2,x3,x1,x2,x2,y1,y1,y2,y1}というトポロジ情報を作成し、このデータを{FBx,FBy,x1,x2,x2,x2,x3,y1,y1,y1,y2}といったように整理する。次にID生成部10は、整理したトポロジ情報を参照して、フィールドバスの個数、デバイスの個数を求めて、{1:FBx,1:FBy,1:x1,3:x2,1:x3,3:y1,1:y2}というトポロジ情報を作成する。これによって、ID生成部10は、デバイスコントローラDiに異なる種類のフィールドバスFBx,FByが1個づつ接続され、デバイスコントローラDiに異なる種類のデバイスx1が1個、デバイスx2が3個、デバイスx3が1個、デバイスy1が3個、デバイスy2が1個接続されていることを認識できる。

0022

このフィールドバスの種類数、フィールドバス及びデバイスの個数を示す{1:FBx,1:FBy,1:x1,3:x2,1:x3,3:y1,1:y2}のトポロジ情報は、デバイスコントローラDiにとってユニークなデバイスコントローラID(Si)となる。これによって、ID生成部10は、識別情報生成手段として機能する。

0023

また、ID生成部10は、デバイスコントローラDiの管理者にデバイスコントローラDiの特徴を分かりやすくするために、デバイスコントローラDiの役割記述情報を作成する。この役割記述情報は、例えば、「デバイスコントローラDiは、EMIT(Embedded Micro Internetworking Technology)に準拠したフィールドバスFBxとLON(LocalOperating Network)に準拠したフィールドバスFByとが接続され、これらのフィールドバスFBx,FByには、制御対象として3個の照明(3:x2)と2個の空調装置(2:y1)が接続され、監視対象として1個の人感センサ(1:x1)と1個の煙センサ(1:x3)と1個のインターホン(1:y2)が接続されている」というメッセージを作成する。

0024

図3に示すように、デバイスコントローラDiの製造者等によって、デバイスコントローラDiが接続されるフィールドバスの種類、個数及びデバイスの種類、個数によって、当該フィールドバスを介してデバイスを制御・監視するために必要な構成記述ファイル(configuration file )CFGiが用意されている。この構成記述ファイルCFGiは、デバイスをデバイスコントローラDiにとってより使いやすくするために行われた環境設定の情報を収めたファイルのことである。例えば、構成記述ファイルCFGiには、個々のデバイス設定や、デバイス動作に関するものなど、多岐にわたる項目が保存されている。この構成記述ファイルCFGiは、フィールドバスの種類、個数とデバイスの種類、個数との組み合わせによって、複数作成されてファイル記憶装置に記憶されている。また、各構成記述ファイルCFGiには、デバイスコントローラDiで取得されるデバイスコントローラIDが付加されている。したがって、構成記述ファイルCFGiの作成者は、デバイスコントローラDiが接続されるフィールドバスの種類、個数とデバイスの種類、個数との組み合わせによって、デバイスコントローラDiのID生成部10によってどのようなデバイスコントローラIDが作成されるのかを把握しておき、ファイル記憶装置に記憶させている。

図3 図3

0025

したがって、デバイスコントローラDiは、上述の処理を行うことによってデバイスコントローラID(Si)を取得すると、当該デバイスコントローラID(Si)を含む構成記述ファイルCFGiを返信するファイル転送リクエストを、構成記述ファイルCFGiが格納されたファイル記憶装置に通知する。

0026

構成記述ファイルCFGiを格納したファイル記憶装置は、デバイスコントローラDiからデバイスコントローラID(Si)を含むファイル転送リクエストが通知されると、デバイスコントローラID(Si)に該当する構成記述ファイルCFGiを読み出して、デバイスコントローラDiに返信する。これにより、デバイスコントローラDiは、自己に接続されたデバイスが制御・監視できる処理を記述した構成記述ファイルCFGiを取得してインストールできる。

0027

以上のように、本発明を適用したID生成部10によれば、デバイスコントローラDiに接続されたサブネットワークの特徴と、当該サブネットワークを構成するデバイスの特徴とからなるトポロジ情報を自己のデバイスコントローラIDにして、デバイスコントローラIDを自動的に生成できるので、当該デバイスコントローラIDの設定ミスの未然防止、設定時間の短縮、設定コストの削減を実現できる。また、このデバイスコントローラDは、デバイスコントローラDの役割等に関連したデバイスコントローラIDであるので、デバイスコントローラDの管理者にとって分かりやすいものとなる。

0028

なお、上述のID生成部10は、フィールドバスFBx,FByから、デバイスの種類、個数を取得するものとしたが、これに限らず、デバイスに格納されている情報であれば、デバイスの場所情報等の他の情報を含めてトポロジ情報を作成しても良い。また、ID生成部10は、個々のデバイスの種類を含むトポロジ情報を作成するとしたが、複数のデバイスの種類をまとめた役割から見たデバイスの種類を作成して、トポロジ情報を作成しても良い。これによって、同一のフィールドバス構成からデバイスコントローラIDを作成した場合であっても、デバイスコントローラIDが同一となることを回避できる。

0029

つぎに、上述したように構成されたデバイスコントローラDiを複数備えた情報記憶システムについて説明する。この情報記憶システムにおけるデバイスコントローラDiは、他のデバイスコントローラDiがファイル記憶装置として機能することによって、他のデバイスコントローラDiにデバイスコントローラID(Si)を含むファイル転送リクエストを送信するものである。

0030

このデバイスコントローラDiは、図4に示すように、汎用バスであってP2P(Peer-to-peer)通信を行う複数のデバイスコントローラDiのためのネットワークNWに、複数のデバイスコントローラD1〜D4(以下、総称する場合には、単に「デバイスコントローラDi」と呼ぶ。)が接続された情報記憶システムを構成する。汎用バスであるネットワークNWは、例えば、IP(Internet Protocol)を使用したインターネット等が挙げられる。複数のデバイスコントローラD1〜D4は、それぞれ、P2P通信が可能となっており、相互で情報の授受が可能となっている。なお、各デバイスコントローラDiの詳細構成を図5に示す。

図4 図4

図5 図5

0031

各デバイスコントローラDiは、複数のデバイスがフィールドバスに接続されてなるサブネットワークが接続されている。デバイスコントローラD1〜D4は、フィールドバスに接続された複数のデバイスの制御、監視等をするために、上述した処理によって取得された構成記述ファイルCFGi(C1〜C4)が記憶されている。また、デバイスコントローラD1〜D4は、他のデバイスコントローラDiの構成記述ファイルCFGiを、それぞれ自己の分散型共有メモリ1−D1,1−D2,1−D3,1−D4に記憶している。この分散型共有メモリ1は、自己の構成記述ファイルCFGiを記憶する記憶手段とは別に設けられて、他のデバイスコントローラDiの構成記述ファイルCFGiのバックアップ用記憶手段として機能する。

0032

デバイスコントローラDiには、機器埋め込み型ネットワーク技術(EMIT、以下、EMIT技術と称する。)を利用してデバイスとデバイスコントローラDiとが通信を行うフィールドバスAと、デバイスとデバイスコントローラDiとがパルス幅を変調するベースバンド伝送を行うことによって信号の送受信を実現する所定の多重伝送方式(エヌマスト方式)で通信を行うフィールドバスBと、LONと称される分散制御ネットワーク方式で通信を行うフィールドバスCとが接続されている。なお、デバイスコントローラDiには、上記のEMIT技術、エヌマスト方式、LONを利用する場合のみならず、あらゆる方式でフィールドバスが接続されていても良い。

0033

なお、フィールドバスAには、デバイスA0〜A2、S3〜S7・・・といったように複数のデバイスが接続され、デバイスS3として人感センサを含んでいる。また、フィールドバスBには、デバイスS0,S1、A1,A3,A4・・・といったように複数のデバイスが接続され、デバイスA1として照明を含んでいる。更に、フィールドバスCには、デバイスA0〜A2、S3〜S5・・・といったように複数のデバイスが接続され、デバイスS2として温度センサを含んでいる。

0034

デバイスコントローラDiは、他のデバイスコントローラDiとP2P通信をするネットワークNWと接続したP2P通信処理部11と、記憶制御部12と、上述の分散型共有メモリ1−D1,1−D2,1−D3,1−D4に相当する分散型共有メモリ13と、構成記述情報ドライバ14と、変数テーブル15と、アプリケーション処理部16と、フィールドバス監視・制御部17と、自己に接続された複数のフィールドバスA,B,Cに対応したフィールドバスインターフェース18A,18B,18Cとを備える。

0035

フィールドバスインターフェース18A,18B,18Cは、ID生成部10から、それぞれのフィールドバスA,B,Cに接続されているデバイスの特徴を取得するコマンドが与えられると、当該コマンドをフィールドバスA,B,Cに送出する。そして、デバイスからのレスポンスを受信すると、当該レスポンスをID生成部10に渡す。

0036

ID生成部10は、図6に示すように、トポロジ情報生成部10Aと、フィールドバス検索処理部10Bと、OS(Operation System)リフレクション処理部10Cと、デバイスアクセス処理部10Dと、通信ドライバ10Eと、フィールドバス通信ポート10Fとを備える。なお、通信ドライバ10Eは図5に示すフィールドバス通信ドライバ18aと兼用であっても良く、通信ドライバ10Eは図5に示すフィールドバスインターフェース部18bと兼用であっても良い。

図5 図5

図6 図6

0037

図6に示したID生成部10は、図2を参照して説明した動作を行う具体的な構成例である。デバイスコントローラDiによって自己のデバイスコントローラIDを生成する時、ID生成部10のOSリフレクション処理部10Cは、デバイスコントローラDi内部のソフトウェアスタック(階層的な構成)を検索する。このソフトウェアスタックは、デバイスコントローラDiに接続されるフィールドバスの種類が予め想定されているために、当該フィールドバスA,B,Cで通信可能とするための複数の通信ドライバで構成されている。

図2 図2

図6 図6

0038

通信ドライバのソフトウェアスタックとしては、例えば図6では、エヌマスト用ソフトウェアとEMIT用ソフトウェアとを含むものを示している。エヌマスト用ソフトウェアは、ソフトウェアアドレス(0×1003)に記憶され、EMIT用ソフトウェアは、ソフトアドレス(0×4325)に記憶されている。エヌマストとは、独自プロトコルであり、±24Vの信号線2線ですべてのスイッチをネットワークし、パルス信号で照明制御等を行う配線システムで使用されるプロトコルである。EMIT(Embedded Micro Internetworking Technology)は、機器組み込み型ネットワーク技術であり、機器に簡単にミドルウェアを組み込んでネットワークに接続できる機能を備えている。

図6 図6

0039

なお、図示はしていないが、上述のようにLONで通信するためのソフトウェアが記憶されていることは勿論である。このようなソフトウェアスタックがOSリフレクション処理部10Cにより検索されると、OSリフレクション処理部10Cは、ドライバ名のエヌマストとエヌマスト用ソフトウェアのアドレス(0×1003)との対応関係、及び、ドライバ名のEMITとEMIT用ソフトウェアのアドレス(0×4325)との対応関係を導出することができる。

0040

デバイスコントローラDiは、製造初期段階においては、あらゆるフィールドバスに対応するために複数種類の通信ドライバが記憶されているが、フィールドバスA,B,Cに接続されると同時に複数種類の通信ドライバのうち1又は複数の通信ドライバを起動させる。そして、デバイスコントローラDiが2本のエヌマストに準拠したフィールドバスと1本のEMITに準拠したフィールドバスに接続された場合、2個のエヌマスト用の通信ドライバと1個のEMIT用の通信ドライバとが起動する状態となる。換言すれば、2個のエヌマスト用の通信ドライバがそれぞれ異なるメモリアドレスにコピー及び各種の設定がされ、1個のEMIT用の通信ドライバが更に異なるメモリアドレスにコピー及び各種の設定がされることになる。これにより、デバイスコントローラDiは、2個のエヌマスト用の通信ドライバと1個のEMIT用の通信ドライバとからなるハードウェアスタックを形成する。このハードウェアスタックは、OSリフレクション処理部10Cにより検索される。これにより、OSリフレクション処理部10Cは、物理アドレス(0×5544)にエヌマスト用の通信ドライバ、物理アドレス(0×5588)にエヌマスト用の通信ドライバ、物理アドレス(0×55BB)にEMIT用の通信ドライバが存在するハードウェア構成情報を作成できる。

0041

OSリフレクション処理部10Cによって検出された通信ドライバの構成は、2個のエヌマスト用の通信ドライバの情報(NM,NM)と、1個のエヌマスト用の通信ドライバの情報(EM)として、トポロジ情報生成部10Aに出力される。この通信ドライバの情報は、上述したフィールドバスの特徴であるフィールドバスの種類、個数に相当する。

0042

デバイスアクセス処理部10Dは、OSリフレクション処理部10Cによってフィールドバスの種類、個数がトポロジ情報生成部10Aに供給されると、各フィールドバスに接続されているデバイスの最大数及び各フィールドバスに接続されているデバイスが取りうるアドレスの範囲が呼び出される。なお、このデバイスの最大数及びアドレスの範囲は、フィールドバスの通信方式によって予め規格化された値である。このデバイスアクセス処理部10Dの動作は、フィールドバス検索処理部10Bによって起動される。

0043

そして、フィールドバス検索処理部10Bは、フィールドバスごとに、デバイスが取りうるアドレスの範囲内で、アドレスごとにデバイスを呼び出すようにデバイスアクセス処理部10Dを制御する。このデバイスの呼出回数は、フィールドバスごとに接続可能なデバイスの最大数である。デバイスアクセス処理部10Dは、各フィールドバスに対して、アドレスごとにデバイスを呼び出す。フィールドバス検索処理部10Bは、全てのアドレスについて呼出を行うまで、デバイスアクセス処理部10Dを繰り返し動作させる。

0044

ID生成部10のデバイスアクセス処理部10Dは、デバイスコントローラDiに接続されているフィールドバスのデバイスに、当該フィールドバスの通信方式に従って呼び出しを行う。この呼び出しは、通信ドライバ10E、フィールドバス通信ポート10Fを介してフィールドバスに送出される。

0045

デバイスは、ID生成部10からの呼び出し信号を受信する。呼び出し信号に含まれるアドレスが自己のアドレスである場合、デバイスのリフレクションプロトコル実装部20Aは、リフレクション処理部20Bを起動させる。リフレクション処理部20Bは、デバイスファームウェアを検索することにより、自己のデバイスタイプ(種類)を示すタグ情報(デバイスタイプタグ)を取得し、リフレクションプロトコル実装部20Aを介してフィールドバス通信ポート10Fに返信する。また、このタグ情報には、デバイスのアドレスが格納される。なお、呼び出し信号に含まれるアドレスのデバイスが存在しない場合、デバイスアクセス処理部10Dは、タイムアウトエラーを検出し、次のアドレスを含む呼び出し信号をフィールドバスに送出する。

0046

デバイスアクセス処理部10Dは、フィールドバスに接続された全てのデバイスから、アドレスを含むタグ情報を受信する。これにより、デバイスアクセス処理部10Dは、タグ情報の返信数に基づいて各フィールドバスに接続されているデバイスの個数を認識し、各タグ情報に基づいて個々のデバイスの種類を認識する。また、デバイスアクセス処理部10Dは、各フィールドバスに接続されているデバイスのアドレス範囲を取得できる。

0047

例えば、エヌマストのフィールドバスには、煙検知器(SD;Smoke Detector),人検知センサ(PD;Presence Sensor),人検知センサ(PD)の順でデバイスが接続されており、他のエヌマストのフィールドバスには、壁面スイッチ(WS;Wall Switch),照明(L;Light)照明(L),壁面スイッチ(WS),照明(L),壁面スイッチ(WS),照明(L)の順でデバイスが接続されており、EMITのフィールドバスには、ディジタルカメラ(DC;Digital Camera),壁面スイッチ(WS),空調装置(AC;Air-conditioner),調光器(D;Dimmer),空調装置(AC),調光器(D),IP電話(IP)が接続されているとする。この場合、フィールドバスごとのデバイスのタグ情報(種類の情報)は、デバイスが接続されている順序に従って、デバイスアクセス処理部10Dからフィールドバス検索処理部10Bに供給される。

0048

この呼び出されたデバイスのタグ情報は、フィールドバス検索処理部10Bから、トポロジ情報生成部10Aのデバイス検出部10aに供給される。

0049

トポロジ情報生成部10Aは、フィールドバス検索処理部10Bと接続されたデバイス検出部10aとOSリフレクション処理部10Cと接続されたドライバ検出部10bと、集約処理部10cと、分類処理部10dと、ID生成処理部10eとを備える。

0050

デバイス検出部10aで検出された複数のデバイスのタグ情報(種別)及びドライバ検出部10bで検出されたフィールドバスの種類を示すハードウェア構成情報は、集約処理部10cによって、集約される。この集約処理は、デバイス検出部10aで検出されたデバイスの種類とOSリフレクション処理部10Cで検出されたフィールドバスの種類とを羅列する処理である。集約処理部10cによって集約された情報は、分類処理部10dによって、同一のデバイスの種類、同一のフィールドバスの種類に分類されて、同一であったデバイスの種類の個数、同一であったフィールドバスの種類の個数が求められる。この分類処理部10dによって分類された情報は、デバイスコントローラDiにとってのトポロジ情報であって、デバイスコントローラDiにとってのユニークなデバイスコントローラID(Si)となる。これによって、ID生成部10は、識別情報生成手段として機能する。

0051

なお、ID生成処理部10eは、上述したようにデバイスコントローラDiの管理者にデバイスコントローラDiの特徴を分かりやすくするために、デバイスコントローラDiの役割記述情報を作成することが望ましい。

0052

図5に示すフィールドバスインターフェース18A,18B,18Cは、それぞれのフィールドバスA,B,Cに対応した方式で通信を行うように設定されている。例えば、EMIT技術を採用したフィールドバスインターフェース18A及び当該フィールドバスインターフェース18Aに接続されたデバイスは、図7に示すように構成される。

図5 図5 図7 図7

0053

デバイスには、EMITミドルウェア間で各種デバイスのコントロールデータやデバイスの状態信号等を送受するMOS(Micro Object Server)機能部21が実装される。フィールドバスインターフェース18Aには、EMITミドルウェア間におけるルーティング処理、デバイスの認識処理等を行うOAS(Object Access Server)機能部31が実装される。デバイスを管理するユーザの端末(図示せず)には、制御対象のデバイスへの制御・監視リクエストを出力すると共にデバイスの状態表示等を行うOAL(Object Access Library)機能部(図示せず)が実装されている。なお、図7では、フィールドバスインターフェース18A,18B,18CにOAS機能部31のみが実装されている場合について説明するが、OAL機能部が実装されていても良い。

図7 図7

0054

デバイスは、MOS機能部21に、アプリケーション処理部22、インターフェースモジュール23が接続されている。

0055

アプリケーション処理部22は、例えばセンサとして機能する場合に、検出値(I/F値)を取得するアプリケーションコードが記憶されている。アプリケーション処理部22は、検出値を保持してMOS機能部21に受け渡す。

0056

インターフェースモジュール23は、OSI(Open Systems Interconnection)参照モデルにおけるデータリンク層等の処理を行う。例えばデータリンク層においてイーサネット(登録商標)に従った処理を行う。このインターフェースモジュール23の通信プロトコルバージョン、通信速度といった能力は、能力テーブル24に格納されて、OAS機能部31によって取得可能となっている。

0057

MOS機能部21は、アプリケーション処理部22によるアプリケーション層とインターフェースモジュール23によるトランスポート層との間のEMITミドルウェアとして機能する。このMOS機能部21には、フィールドバスインターフェース18AのOAS機能部31によって、デバイスがEMITにおけるオブジェクトであることを識別するために、オブジェクトID21dが与えられている。

0058

MOS機能部21は、機能(function)21a、イベント(event)21b、変数(variable)21cで定義された動作を行う。このMOS機能部21の動作は、サービステーブル21eとして定義されている。MOS機能部21は、フィールドバスインターフェース18AのOAS機能部31によって、インターフェースIDとして取得されることを可能とさせている。

0059

デバイスがセンサである場合、機能21aは、検出値の出力機能となり、イベント21bは、例えば検出値が所定値となったら検出値を出力するイベントとなり、変数21cは、検出値そのものとなる。このようなデバイスは、検出値が所定値となるとイベント21bでイベントを発生させ、機能21aによって変数21cの検出値を出力する。

0060

フィールドバスインターフェース18AのOAS機能部31は、通信モジュール32が接続されている。

0061

OAS機能部31は、後述のフィールドバス監視・制御部17と接続され、当該フィールドバス監視・制御部17の制御に従ってフィールドバスAのデバイスと通信を行う。フィールドバス監視・制御部17は、ユーザ及び管理者があるデバイスを制御・監視する通信をしたい場合には、その旨の制御・監視リクエストが供給され、当該制御・監視リクエストに対するレスポンスを返信する。

0062

通信モジュール32は、デバイスのインターフェースモジュール23との間で通信を行うと共に、他のOAS機能部31が実装された装置の通信モジュール32と通信を行う。この通信モジュール32は、OSI参照モデルにおけるデータリンク層等の処理を行う。個々のデバイスが様々なインターフェースモジュール23で構成されている場合、通信モジュール32は、デバイスアクセスコントローラ31cの制御に従って、デバイスや他のOAS機能部31を備えた装置ごとの通信プロトコルバージョン、通信速度といったデバイスの能力に応じた通信処理を行う。

0063

OAS機能部31は、フィールドバス監視・制御部17の処理と通信モジュール32による処理との間のEMITミドルウェアとして機能する。このOAS機能部31は、デバイスアクセスサーバ31a、所定のメモリに格納されたサービス情報31b、デバイスアクセスコントローラ31cを備えて構成されている。

0064

デバイスアクセスサーバ31aは、クライアント(OAL)との間で通信を行うために、クライアントからのリクエストを通信モジュール32及びフィールドバス監視・制御部17、P2P通信処理部11を介して受信する。そしてデバイスアクセスサーバ31aは、当該制御・監視リクエストをデバイスアクセスコントローラ31c及び通信モジュール32を介してデバイスに送信する動作を制御する。これによって、デバイスアクセスコントローラ31cは、クライアントからの要求をデバイスに伝達して、デバイスを制御する。

0065

デバイスアクセスコントローラ31cは、デバイスのインターフェース定義及びサービス情報を取得するために、通信モジュール32を介してデバイスのサービステーブル21e及び能力テーブル24を検索する。これによって、デバイスアクセスコントローラ31cは、各デバイスがどのようなサービス(機能21a、イベント21b、変数21c)を有するかを判断して、各デバイスのオブジェクトID21dとサービスリストとの対応関係を示すサービス情報31bを作成する。また、デバイスアクセスコントローラ31cは、各デバイスがどのような能力(通信プロトコルバーション、通信速度)を有するかを認識する。デバイスアクセスコントローラ31cで取得したサービス情報31bは、ID生成部10からデバイスの特徴を取得するコマンドが発生した場合に、当該デバイスの特徴を表す情報としてID生成部10に供給されても良い。

0066

デバイスアクセスコントローラ31cは、MOS機能部21でイベントのイベントパケットを通信モジュール32で受信されると、当該イベントパケットを解析して、デバイスアクセスサーバ31aに通知する。また、デバイスアクセスコントローラ31cは、クライアントからの制御・監視リクエストをデバイスに送信する場合には、当該制御・監視リクエストに応答できるMOS機能部21を、サービス情報31bを参照して認識する。そして、デバイスアクセスコントローラ31cは、当該制御・監視リクエストに送信先のオブジェクトID21dを付加し、デバイスの能力に合わせて通信モジュール32からデバイスにパケットを送信させる。

0067

また、OAS機能部31には、他のEMITミドルウェア対応機器が当該OAS機能部31を識別するために、オブジェクトID31dが与えられている。このオブジェクトID31dは、デバイスのMOS機能部21や、他のOALが実装されたクライアント(パーソナルコンピュータ)等のEMITミドルウェア対応機器と通信するに際して、送信するパケットに格納される。

0068

このようなOAS機能部31を備えたデバイスコントローラDiは、ID生成部10によってソフトウェアスタックの検索処理(手順1)によって検知され、ID生成部10によってEMITに準拠したフィールドバスAが接続されていることが検知される。その後、OAS機能部31は、ID生成部10によって、フィールドバスA,B,Cに接続されているデバイスを検索するコマンドが与えられると、当該コマンドに従ってフィールドバスAに接続されたデバイスのサービステーブル21e(タグ情報)を取得することにより、デバイスの種類(特徴)をデバイスコントローラIDとして生成させることができる。

0069

フィールドバスインターフェース18A,18B,18Cは、図5に示すように、フィールドバスドライバ18aと、フィールドバスインターフェース部18bとを備えて構成されている。

図5 図5

0070

フィールドバスドライバ18aは、図6に示した通信ドライバ10Eに相当する。フィールドバスドライバ18aは、フィールドバス監視・制御部17からのコントロールデータを受信すると、構成記述情報ドライバ14からの構成記述情報を参照して、どのデバイスをどのように動作させるかを判定して、デバイスに向けてコマンドを送出する。また、フィールドバスインターフェース部18bは、フィールドバスドライバ18aからコマンドを受け付けると、当該コマンドをフィールドバスA,B,Cに応じた信号に変換して、フィールドバスA,B,Cに送出する。

図6 図6

0071

また、フィールドバスドライバ18aは、ID生成部10でデバイスコントローラIDを生成するためにフィールドバスA,B,Cに接続されたデバイスを検索するコマンドが供給されて、デバイスの特徴を特定する情報を取得する。

0072

フィールドバスインターフェース部18bは、図6に示したフィールドバス通信ポート10Fに相当する。フィールドバスインターフェース部18bは、フィールドバス監視・制御部17にデバイスの状態変化、イベント発生を通知するモニタデータをフィールドバスA,B,Cから受信した場合には、当該モニタデータをフィールドバスドライバ18aに渡して、フィールドバス監視・制御部17に送る。

図6 図6

0073

フィールドバス監視・制御部17は、変数テーブル15を参照して、フィールドバスA,B,Cの制御を行う。この変数テーブル15は、図9に示すように、フィールドバスA,B,Cごとに、デバイス名、デバイス状態、変数タイプ、フィールドバスID、フィールドバス内アドレスが対応付けられて構成されている。そして、フィールドバス監視・制御部17は、フィールドバスA,B,Cのデバイスを監視して、変数テーブル15の内容を更新し、変数テーブル15を参照してフィールドバスA,B,Cのデバイスにコントロールデータを送出する。

図9 図9

0074

このフィールドバス監視・制御部17は、図5に示すように、フィールドバス監視部17Aとフィールドバス制御部17Bとに機能が分割して構成される。フィールドバス監視部17Aは、フィールドバスドライバ18aからモニタデータを受信すると、変数テーブル15の内容を更新する。このとき、フィールドバス監視部17Aは、モニタデータに含まれるデバイスのオブジェクトIDによってデバイス名を認識して、当該デバイスの状態を書き換える。フィールドバス制御部17Bは、アプリケーション処理部16からコントロールデータを受信した場合、変数テーブル15及び構成記述ファイルCFGiを参照してコントロールデータの送出先のフィールドバス及びデバイス等を判定して、フィールドバスドライバ18aに転送する。

図5 図5

0075

アプリケーション処理部16は、デバイスが実現するアプリケーション処理を制御する。このアプリケーション処理部16は、変数テーブルを参照して、フィールドバス監視・制御部17に制御・監視リクエストを与える。これによって、ネットワークNWを介してユーザから送信された監視リクエスト、制御リクエストに従って、デバイスを動作させる。

0076

また、このアプリケーション処理部16は、図5に示すように、デバイスにコントロールデータを送出するアプリケーション処理部16Aと、後述の図10の連携テーブル16Bと、自己の構成記述情報に従って連携テーブル16Bを更新するアプリケーション更新部16Cとして構成されていても良い。

図10 図10

図5 図5

0077

構成記述情報ドライバ14には、自己に接続されたフィールドバスA,B,Cを制御・監視するための構成記述ファイルCFGiが格納されている。構成記述情報ドライバ14は、図5に示すように、記憶制御部12と接続され、自己の構成記述ファイルCFGiを記憶する構成記述ファイル記憶部14aを備える。構成記述情報ドライバ14は、他のデバイスコントローラから複数の構成記述ファイルCFGiが送信された場合、構成記述ファイル記憶部14aの構成記述ファイルCFGiを、情報選択部12Eで選択された構成記述ファイルCFGiに書き換える。また、構成記述情報ドライバ14は、例えば、フィールドバスA,B,Cに新たなデバイスが接続された場合、フィールドバス監視部17Aによって新たなデバイスについての情報が変数テーブル15に追加されたことがデバイスコントローラID記憶部19から通知され、当該フィールドバスA,B,Cの変更情報を構成記述ファイルCFGiに記憶させる。これによって、構成記述ファイルCFGiを常に最新のものに保持できる。

図5 図5

0078

この構成記述ファイルCFGiに含まれる情報(構成記述情報)には、図8に示ような自己に接続されているフィールドバスを定義するフィールドバステーブル、図9の変数テーブル15、図10に示すようなデバイス間で行う連携動作を定義する連携テーブル、図11に示すようなその他のパラメータを格納したソフトウェアパラメータが含まれる。

図10 図10

図11 図11

図8 図8

図9 図9

0079

図8に示すフィールドバステーブルは、フィールドバスA,B,CそれぞれのフィールドバスID(fb0,fb1,fb2,・・・)と、フィールドバスA,B,Cで採用している方式(EMIT、エヌマスト、ロン)を定義するフィールドバス情報とが対応付けられている。このフィールドバステーブルは、フィールドバス監視・制御部17に読み込まれて、自己に接続されたフィールドバスA,B,Cを特定するために参照される。

図8 図8

0080

図9に示す変数テーブル15は、上述したように構成され、フィールドバス監視・制御部17及びアプリケーション処理部16によって、自己に接続されたデバイスの状態等を特定するために参照される。この変数テーブル15は、図5に示す変数テーブル更新部15Aによって、構成記述情報を参照して更新される。

図5 図5

図9 図9

0081

図10に示す連携テーブルは、連携動作を開始するトリガとなるデバイスのイベントを定義した連携発生イベント情報と、当該連携発生イベントが発生した場合に応答するデバイスを定義した連携応答デバイス情報と、当該連携応答デバイスが動作した結果を定義する連携結果情報とが対応付けられている。この連携テーブルは、イベント発生をフィールドバスインターフェース18A,18B,18Cを介してフィールドバス監視・制御部17で検知した時に、アプリケーション処理部16によって参照される。そして、アプリケーション処理部16は、連携テーブルに該当するイベントが発生したと判定した場合には、連携応答デバイスが連携結果を満たすように動作させる。なお、この連携テーブルは、図5に示すように、アプリケーション処理部16の一部の機能(連携テーブル16B)として構成されていても良い。

図10 図10

図5 図5

0082

図11に示すソフトウェアパラメータには、パラメータとして記憶しておく情報の種類と、パラメータ種類情報と、パラメータ値とが対応付けられて格納されている。本例では、分散型共有メモリ13のサイズ、自己の構成記述ファイルCFGiの容量、デバイスの制御回数をパラメータとして記憶している。また、このソフトウェアパラメータとしては、フィールドバスインターフェース18A,18B,18Cで使用するパラメータ、アプリケーション処理部16で使用するパラメータ、記憶制御部12で使用するパラメータ、P2P通信処理部11で使用するパラメータ等も含む。

図11 図11

0083

例えば分散型共有メモリ13のサイズは、記憶制御部12によって参照される。記憶制御部12は、他のデバイスコントローラDiの構成記述ファイルCFGiが格納できるか否かを判定する。記憶制御部12は、自己の構成記述ファイルCFGiの容量に基づいて、他のデバイスコントローラDiに自己の構成記述ファイルCFGiが格納できるか否かを判定する。

0084

記憶制御部12は、ネットワークNWの全体における分散型共有メモリ1を利用して、他のデバイスコントローラDiの分散型共有メモリ13に自己の構成記述ファイルCFGiをバックアップさせる処理と、他のデバイスコントローラDiの構成記述ファイルCFGiを自己の分散型共有メモリ13にバックアップする処理とを行う。記憶制御部12は、自己の構成記述ファイルCFGiを他のデバイスコントローラDiにバックアップさせる場合、構成記述情報ドライバ14に記憶された自己の構成記述ファイルCFGiを読み出して、P2P通信処理部11から他のデバイスコントローラDiに送信させる。また、記憶制御部12は、他のデバイスコントローラDiからバックアップリクエストをP2P通信処理部11を介して受け付けて、分散型共有メモリ13に他のデバイスコントローラDiの構成記述ファイルCFGiを格納する。

0085

このようなデバイスコントローラDiは、図5に示すように、記憶制御部12として、情報受信部12A、情報更新部12B、情報要求部12C、構成記述情報メモリ12D、情報選択部12Eを備えている。

図5 図5

0086

情報要求部12Cは、構成記述ファイル記憶部14a内のソフトウェアパラメータから自己の構成記述ファイルCFGiがないことを検知した場合には、デバイスコントローラIDを含むファイル転送リクエストをP2P通信処理部11から送信させる。このファイル転送リクエストには、ID生成部10で生成されたデバイスコントローラIDが含まれる。

0087

このファイル転送リクエストを送信したことに応じて、他のデバイスコントローラDiから一又は複数個の構成記述ファイルCFGiをP2P通信処理部11で受信すると、当該構成記述ファイルCFGiを情報受信部12Aで受信する。情報受信部12Aは、複数個の構成記述ファイルCFGiを構成記述情報メモリ12Dに蓄積すると、情報選択部12Eは、構成記述情報メモリ12Dに投票された形で格納された複数個の構成記述ファイルのうち、最新且つ改悪されていない構成記述ファイルCFGiを選択して、構成記述情報ドライバ14で使用可能とする。これによって、構成記述情報ドライバ14は、構成記述ファイル記憶部14aに格納された構成記述ファイルCFGiを最新のものとする。このとき、情報選択部12Eは、構成記述ファイルCFGiに付加されたタイムスタンプを参照して、最新の構成記述ファイルCFGiを選択する。これによって、構成記述情報ドライバ14は、構成記述ファイル記憶部14aに格納された構成記述ファイルを最新のものとする。

0088

また、記憶制御部12は、例えばフィールドバスA,B,Cの構成が変化した場合や、古い構成記述ファイルCFGiを記憶しているデバイスコントローラDiが検知された場合に、当該構成記述ファイルCFGiを更新する必要がある。このとき、記憶制御部12は、情報更新部12Bによって、構成記述ファイルCFGiの更新が必要であることを、構成記述ファイル記憶部14aのソフトウェアパラメータから検知する。そして、情報更新部12Bは、自己の構成記述ファイルCFGiを更新するファイル更新リクエストにデバイスコントローラIDを含めて、P2P通信処理部11からブロードキャストさせる。

0089

このように、自己に接続されたサブネットワークの構成が変化した場合に、当該変化した構成に応じて自己の構成記述ファイルCFGiを更新させ、他のデバイスコントローラの構成記述ファイルCFGiを更新するので、常に最新の構成記述ファイルCFGiを記憶しておくことができる。なお、ファイル更新リクエストには、フィールドバスA,B,Cの構成が変化したことに応じて、ID生成部10で新たに生成されたデバイスコントローラIDを付加する。

0090

更に、記憶制御部12は、他のデバイスコントローラDiから構成記述ファイルCFGiを情報受信部12Aで受信した場合、当該他のデバイスコントローラDiの構成記述ファイルCFGiを分散型共有メモリ13に記憶させる。また、記憶制御部12は、他のデバイスコントローラDiから当該デバイスコントローラDiのファイル転送リクエストを受信した場合には、情報受信部12Aによって、当該ファイル転送リクエストに含まれるデバイスコントローラIDに該当する構成記述ファイルCFGiを読み出して、P2P通信処理部11から送信させる。

0091

このように構成されたデバイスコントローラDiは、ソフトウェアスタックとして、P2P通信処理部11を実現するための汎用バス用通信ソフトウェアと、フィールドバスインターフェース18A,18B,18Cが動作してフィールドバスA,B,Cと接続するためのフィールドバス用通信ソフトウェアと、構成記述ファイルCFGiを取得するためのファイル管理ソフトウェアと、フィールドバスA,B,Cのデバイスを制御するためのアプリケーションソフトウェアとが実装されている。

0092

ID生成部10は、フィールドバス用通信ソフトウェアを検知することによって、デバイスコントローラDiがどのような特徴のフィールドバスA,B,Cと接続されているかを検知でき、フィールドバスA,B,Cに接続されたデバイスの特徴を取得するようにフィールドバスインターフェース18A,18B,18Cを制御できる。そして、ID生成部10は、当該フィールドバスA,B,Cの特徴とデバイスの特徴との組み合わせによってデバイスコントローラID(Si)を生成して、デバイスコントローラID記憶部19に記憶させることができる。そして、デバイスコントローラDiは、デバイスコントローラID(Si)が設定されると、記憶制御部12によって、自己の構成記述ファイルCFGiを他のデバイスコントローラDiから取得して、図8乃至図11に示す情報を含む構成記述ファイルCFGiを構成記述ファイル記憶部14aに記憶させ、フィールドバスA,B,Cのデバイスの制御・監視ができる。

図11 図11

図8 図8

0093

また、デバイスコントローラDiは、図12に示すように、あらゆるフィールドバスA,B,Cの特徴とデバイスの特徴との組み合わせによって生成されるデバイスコントローラID(Si)に対応した構成記述ファイルCFGiを記憶したデータサーバ41と接続されていても良い。

図12 図12

0094

このシステムにおけるデバイスコントローラDiは、インターネット等の汎用回線を介してデータサーバ41と接続されている。そして、デバイスコントローラDiは、ID生成部10によってデバイスコントローラID(S1)を自動生成して、デバイスコントローラID記憶部19に記憶させると、P2P通信処理部11からデータサーバ41に、デバイスコントローラID(S1)を含むファイル転送リクエストを送信させる。

0095

データサーバ41は、デバイスコントローラID(S1)を含むファイル転送リクエストを受信すると、当該デバイスコントローラID(S1)に該当する構成記述ファイルCFGiを読み出して、デバイスコントローラD1に返送する。これによって、デバイスコントローラD1は、作業者の手間を掛けずに、デバイスコントローラIDの設定から構成記述ファイルCFGiの取得及び構成記述ファイルCFGiのインストールまでの工程を自動的に行うことができる。

0096

なお、データサーバ41は、図12に示すようなインターネット網を介して、複数のデバイスコントローラDからのファイル転送リクエストに対応できるセンターサーバ型でも良く、ローカルネットワークを介してデバイスコントローラDと接続されたローカルサーバ型であっても良い。

図12 図12

0097

更に、図13に示すように、工場等におけるデバイスコントローラDの製造段階において複数の構成記述ファイルCFG1(S1),CFG2(S2),CFG3(S3)が格納されて出荷された場合、ID生成部10は、自動的にデバイスコントローラIDを設定した後に、何れかの構成記述ファイルCFGiを選択しても良い。例えば、フィールドバスFBの種類及びデバイスの種類から、デバイスコントローラID2を生成した場合に、予め構成記述情報メモリ12Dに記憶された複数の構成記述ファイルCFGiのうち、構成記述ファイルCFG2を選択して、構成記述ファイル記憶部14aに記憶させる。これによって、選択した構成記述ファイルCFG2は、構成記述情報ドライバ14によって、アプリケーション処理部16、フィールドバス監視・制御部17、フィールドバスドライバ18aに読み込まれることになる。

図13 図13

0098

以上のように、図4乃至図13に示したようなシステムにデバイスコントローラDiが設置されても、ID生成部10を備えることによって、デバイスコントローラDiに接続されたサブネットワークの特徴及びデバイスの特徴からなるトポロジ情報を自己のデバイスコントローラIDにして、デバイスコントローラIDを自動的に生成して構成記述ファイルCFGiを取得できるので、当該デバイスコントローラID及び構成記述ファイルCFGiの設定ミスの未然防止、設定時間の短縮、設定コストの削減を実現できる。また、このデバイスコントローラDiは、デバイスコントローラDiの役割等に関連したデバイスコントローラIDであるので、デバイスコントローラDの管理者にとって分かりやすいものとなる。

図13 図13

図4 図4

0099

なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。

図面の簡単な説明

0100

符号の説明

0101